株のヘッジ取引とは?

ヘッジ(Hedge)とは、回避を意味する言葉です。株の世界では、現物の株価変動リスクを先物取引などを利用して回避(ヘッジ)する取引のことを指しています。

株 ヘッジ

例えば、現物株を保有している投資家が、株価下落が予想される状況で、現物の保有株を売却せずに先物等を売り建てることです。保有している現物株に発生する含み損を先物等の利益えカバーしようとする取引などが代表的です。

ヘッジ取引の種類

ヘッジ取引には、幾つか種類がありますので覚えておきましょう。

相場変動を相殺するヘッジ取引

相場変動を相殺するヘッジ取引は、ヘッジ対象が相場変動リスクにさらされており、ヘッジ対象の相場変動とヘッジ手段の相場変動との間に密接な経済的相関関係があり、ヘッジ手段がヘッジ対象の相場変動リスクを減少させる効果をもつものをいいます。

キャッシュ・フローを固定するヘッジ取引

ヘッジ対象がキャッシュ・フロー変動リスクにさらされており、ヘッジ対象のキャッシュ・フロー変動とヘッジ手段のキャッシュ・フロー変動との間に密接な経済的相関関係があり、ヘッジ手段がヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動リスクを減少させる効果をもつものをいいます。

為替ヘッジ(かわせヘッジ)

為替ヘッジとは、為替変動による外貨資産の円ベースの価値の変化を回避する時に利用します。一般的に海外の株や債権などの資産に投資する場合、その国の通貨で運用が行われています。そのため、為替の変動により、円に換算する際に資産価値も変動することになります。このような為替レートの影響を避けることが為替ヘッジの目的になっています。為替ヘッジを行うために、先物取引や信用取引などの取引が行われますが、相応のコストが必要となりますので覚えておきましょう。

また、為替ヘッジをしていても、為替の影響を回避できると保証できるわけではありません。為替ヘッジのためのコストも嵩みますし、試算が目減りする可能性もあります。為替ヘッジ取引は、輸出入を取り扱う企業でも活用されています。取引の決済を外貨で行うので、円貨に転換できる時期まで為替レートが変動して為替差損を被らないように、先物取引を利用して利益を確定させているのです。

海外資産に投資する際の為替ヘッジも同じ仕組みです。海外資産で運用する投資信託では、必ず目論見書に為替ヘッジを行うか、行わないかが記載されていますので確認してみましょう。

売りヘッジ

信用取引は保有中の現物株の価格変動リスクをヘッジ(回避)する手段としても活用できます。例えば、株主優待を目当てに保有している現物株は原理確定日を過ぎると株価が下落することが見受けられます。そこで、権利確定前にその銘柄を信用売りしておき、株価が下落した後に買い戻すのです。そうすることで、信用取引では利益が得られ、現物株で発生した損失を穴埋めすることが出来ます。

また、公募・売り出しを発表した銘柄(PO)に注目する際にも売りヘッジを用いればリスクを未然に回避することができます。

POとは、すでに上場している企業が資金調達のために新株を発行したり、大株主が保有株を売却したりする際に実施されるものです。たいていは時価よりも安い値段で、買付の手数料なしで購入できるのが大きな魅力です。しかし、公募・売出し価格が決定して実際にその株を買った後、数日間は売却できない期間があります。公募・売出し直後に一旦は株価が上昇したものの、その間に下がってしまうケースもよく見受けられるのです。こうしたリスクを回避するために、公募・売出し株を購入した後、売却可能日までに自分自身で目標と定めた水準まで値上がりした時点で同じ銘柄を信用売りしておきます。

投資をする上でヘッジは大事なトレード法の1つです。これから投資を行うという場合は覚えておいて損はない手法なので覚えておきましょう。

PageTop